大雨の基準は1時間に何ミリの降水量?
大雨警報の基準が降水量ではないことは、「大雨警報・注意報の基準は何ミリの降水量?」の記事でご紹介しましたが、天気予報などでは”大雨”という言葉は頻繁に使われますね。
また天気予報では、例えば、「降水量」が1時間で80ミリ(mm)、といった数値表現も使われます。
でも、数値で言われても何となくピンときませんね。
そこで、”大雨”という言葉と”降水量”の関係を調べてみました。
気象庁HPの雨強さと降り方には、雨の強さと降水量の目安について、次のように書いてあります。
- 1時間に10mm以上~20mm未満 やや強い雨
- 1時間に20mm以上~30mm未満 強い雨
- 1時間に30mm以上~50mm未満 激しい雨
- 1時間に50mm以上~80mm未満 非常に激しい雨
- 1時間に80mm以上~ 猛烈な雨
文章では伝わりにくいので、
それぞれ具体的なイメージを交えてご説明します。
1時間に10mm以上~20mm未満 やや強い雨
ザーザーと降る雨です。
(画像:気象庁 リーフレット「雨と風(雨と風の階級表)」より引用)
地面からの跳ね返りで足元が濡れます。
(画像:気象庁 リーフレット「雨と風(雨と風の階級表)」より引用)
木造住宅の屋内では雨の音で話し声がよく聞き取れなかったりします。
(画像:気象庁 リーフレット「雨と風(雨と風の階級表)」より引用)
地面一面に水たまりができます。
1時間に20mm以上~30mm未満 強い雨
いわゆる、土砂降りの雨です。
(画像:気象庁 リーフレット「雨と風(雨と風の階級表)」より引用)
傘をさしていても濡れてしまいます。
(画像:気象庁 リーフレット「雨と風(雨と風の階級表)」より引用)
寝ている人の半数くらいが雨音に気がつきます。
(画像:気象庁 リーフレット「雨と風(雨と風の階級表)」より引用)
車に乗っていて、ワイパーを早くしても視界が見づらい状態です。
1時間に30mm以上~50mm未満 激しい雨
バケツをひっくり返したような雨です。
強い雨と同様、傘をさしていても濡れてしまいます。
(画像:気象庁 リーフレット「雨と風(雨と風の階級表)」より引用)
雨水が排水しきれず、道路が川のようになります。
(画像:気象庁 リーフレット「雨と風(雨と風の階級表)」より引用)
車に乗っている場合、高速走行時に車輪と路面の間に水膜ができ、ブレーキが効かなくなる時があるほどの雨です。
1時間に50mm以上~80mm未満 非常に激しい雨
滝のように、ゴーゴーと降り続く雨です。
(画像:気象庁 リーフレット「雨と風(雨と風の階級表)」より引用)
傘は全く役に立たなくなるほどの雨です。
(画像:気象庁 リーフレット「雨と風(雨と風の階級表)」より引用)
道路が川のようになることに加え、水しぶきであたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなります。
(画像:気象庁 リーフレット「雨と風(雨と風の階級表)」より引用)
車の運転は危険です。
1時間に80mm以上~ 猛烈な雨
息苦しくなるような圧迫感があり、恐怖を感じる雨です。
前述の非常に激しい雨よりも更に強烈な雨となり、体感的にも危険を感じるほどです。
コメント