最近、大雨警報という言葉を聞く機会が多くなった気がします。
一度警報が出ると、心配で心配でたまりません!
あなたは、大雨警報がどんな基準で発令され、どんなタイミングで解除されるかは知っていますか?
そして、時折、雨がやんでいるのに解除されない場合があることは知っていますか?
解除されれば完全に安心しきっても大丈夫なのかも気になりますよね!
今回は、大雨警報が解除される基準やタイミングについてまとめました。
大雨警報の解除のタイミングとは?解除予定の確認方法
まず、大雨警報は「何mmの雨が降りますよ!」という単純なものではなく、「この雨によって『浸水害』や『土砂災害』の危険性が高いですよ!」と危険が予測されると発表されるものです。
したがって、その警報が出される基準は地域によって異なります。
⇒ 大雨警報の基準は何ミリから?何mmの降水量で発令されるのか?
では、解除される基準やタイミングはどうなっているのでしょうか?
大雨警報が解除される基準
大雨警報が解除される基準は「災害」の危険性が少なくなってきたと判断された時です。
この時に心配される災害とは、「土砂災害」と「浸水害」です。
どちらも大雨によって起こりうる災害で、大雨警報は主に「土砂災害」の心配がなくなったら解除されます。
(「浸水害」の方は、引き続き、洪水警報という形で継続する場合があります)
そして、「土砂災害」は「土壌雨量指数」という数値を基準に危険度が判断されます。
(土壌雨量指数は次章で説明します)
大雨警報の解除のタイミング(解除予定)
大雨警報が解除されるタイミングは大体いつくらいなのかは、気象庁のホームぺージを見るとおおよその時間帯が分かります。
ここで使われている時間帯を表す用語には、それぞれ名前があり定義があります。
この名前を使いながら天気予報・注意報・警報の中で時間帯を表現します。
0~3時 未明
3~6時 明け方
6~9時 朝
9~12時 昼前
12~15時 昼過ぎ
15~18時 夕方
18~21時 夜のはじめ頃
21~24時 夜遅く
このように用語が時間帯が使い分けられているのが分かっていると、天気予報も具体的でわかりやすいですね。
例えば、警戒期間が10日夕方までとなっていた場合は、10日の15~18時には警報が解除になる見通し(解除のタイミング)ということになります。
(あくまでも見通しなので、絶対とはいえません)
雨がやんでも大雨警報が解除されないのはなぜ?解除されたら安全なのか?
雨がやんでも警報が解除されないことってありますよね。
大雨警報は心配される災害がある限り解除にはなりません。
雨がやんでも解除されない理由(土壌雨量指数)
結論から言うと、生命や財産が失われるような危険がある時には、解除されません。
その理由は、雨がやんだとしても土砂災害や浸水害は起こる可能性があるからです。
実際、ニュースでも、大雨がやんだ後にちょっとしてから土砂が崩れたり川が決壊したということ報じていたりしていますね。
このように、雨がやんだ後も十分に警戒が必要だと判断される場合には、大雨警報は解除されません。
しかし、警戒が必要だというのは、どのように判断するのでしょうか?
それは、土壌雨量指数いうものを基準にします。
土壌雨量指数 ⇒ 降った雨が土壌中に水分量としてどれだけ溜まっているかを表す指標。
例えば、今は雨がやんでいても、これまでに降った雨によって土壌の水分量が高ければ、土砂災害の危険性が高まります。
土壌雨量指数は、このような危険性の高まりを表わしているのです。
このように、土壌雨量指数は、土砂災害の危険性がある大雨警報に使われるものなのです。
⇒ 大雨警報の基準は何ミリから?何mmの降水量で発令されるのか?
解除されたらもう安全?
ただし、警報が解除されれば完全に安全が確保されたというわけではありません。
警報が出るほどの大雨が降ったあとなので、気を引き締めて行動しなければなりません。
小学生のお子さんがいる人は知っているかもしれませんが、大雨警報が解除されても子供をすぐに学校に登校させることはありません!
しっかり安全確認をして、学校から指示があるまでは登校させないようになっているんです。
私が小学生の頃も大雨警報が発令されたことがあります。
その時も、大雨が降りやんだ翌日も念のため休みということになった記憶があります。
「大丈夫でしょ」と軽い気持ちでいると、災害に巻き込まれてしまうかもしれませんので、注意してください。
まとめ
・大雨警報が解除されるタイミングは災害の危険性が少なくなったと判断された時
・警報の解除の見通しは警報期間の言い回しで大体わかる
・雨がやんでも生命の危険や財産が失われるような危険がある時は解除されない
・警報が解除されても安全の確証はない
今回は大雨警報の解除についてまとめました。
警報が解除されれば安心しきってしまいそうですが、まだまだ危険がひそんでいるということがわかりましたね。
この記事を読んで、大雨警報への意識が少しでも変わってもらえればいいと思います。
ちなみに、大雨警報の発令の基準については、こちらの記事にまとめています。
⇒ 大雨警報の基準は何ミリから?何mmの降水量で発令されるのか?
関連記事:乾燥注意報の基準と意味。湿度何パーセントから発令されて何の注意喚起なのか?
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