使用期限切れのカイロは捨て方によっては危険?分別方法と注意点!

使用期限切れのカイロは捨て方によっては危険?分別方法と注意点!

寒い季節に大活躍するカイロですが、意外と使い切れずに余ってしまうことありますよね。

パッケージを見ると、使用期限の文字。

熱を発する商品なだけに、下手に処分して発火したりしないの?など捨て方が分からずに不安になりますね。

そこで今回は、

使用期限切れのカイロは捨て方に注意しないと危険?分別方法と注意点!

と題して、使用期限切れのカイロの安全な捨て方についてお伝えします。

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使用期限切れのカイロの捨て方は?どうやって処分すればいい?

家の中で見つけた使用期限切れのカイロ、そんなにたくさん持っていても仕方ないのでどうにかして処分したい。

いっそ捨ててしまおうかと思っても、発熱するものなので特別な捨て方があるのかどうか少し心配になりますね。

しかし、安心して下さい。

使用期限切れのカイロは、普通にゴミとして捨てることが可能です。

ただし、いくつか注意する点がありますので知っておきましょう。

使い捨てカイロは燃えるゴミか燃えないゴミか?捨て方に注意!

使用期限が切れてしまった使い捨てカイロを普通にゴミで捨てることが可能とお伝えしました。
しかし、カイロはどんなゴミの種類に分別されるものでしょうか?

燃えるゴミなのか、燃えないゴミ(不燃ゴミ)なのか、それとも他の分別か、理解しておきましょう。

 

実は、使い捨てカイロの分別(燃えるゴミか燃えないゴミか)は、市町村によって違うのです。

例えば、横浜市や千葉市は燃えるゴミですが、東京都世田谷区や渋谷区は燃えないゴミになります。

関西地方では大阪市、京都市、奈良市は燃えるゴミですが、神戸市は燃えないゴミです。

また、東京都新宿区などでは、金属ゴミとして扱われます。

 

このような違いがあるため、お住まいの市町村がどちらの分類になるか、ホームページで確認してみましょう。

ただし、どの市町村でも開封していない状態の使い捨てカイロは捨てられません。

未使用の状態で処分する場合でも、かならず開封し、白い不織布の状態にしてから処分するようにしましょう。
各自治体とも「使い捨てカイロ」とは不織布の状態を指しているからです。

 

カイロの捨て方が市町村によって違うのはなぜ?

なぜ市町村によってカイロの捨て方が違うのか不思議ですね。

その理由は、カイロの原料の半分以上を占める鉄粉に対する扱い方の違いのためです。

使い捨てカイロの成分は鉄粉(Fe紛)等が大部分を占めています。

使い捨てカイロの熱化学方程式、成分(Fe粉50%、活性炭15%、木粉10%、食塩5%、水20%)等

引用:リファレンス共同データベース

燃えるゴミとして扱う市町村は、中に入っている鉄粉を、一緒に燃やして灰にしてしまいます。

燃えないゴミとして扱うの市町村は、磁力で金属を選別と回収し、民間企業に売って再利用に生かしているためです。

このように、使い捨てカイロの処分方法は各市町村ごとに違いがあるので捨て方が違うのです。

こういった背景を知ると燃えないゴミで回収する市町村の方がエコな気がしますね。

 

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使用期限切れのカイロには危険はないの?発火や発熱はしない?

さて、使用期限切れのカイロの捨て方としては市町村ごとに指定の分別方法で捨てて良いことがわかりました。

とはいえ、カイロは発熱するもの。

使用期限が切れるまで放置されていたカイロは、他のゴミの中に混ぜて捨ててしまっても問題ないでしょうか?
他のゴミの中に混ぜてしまうことで発火したり、異常発熱してしまう危険性も心配になるかも知れませんね。

しかし、結論から言うと、危険ではありません

その理由はカイロの発熱の仕組みにあります。

カイロの使用期限が切れると危険?

使用期限切れのカイロが危険ではない理由は、カイロの『使用期限』とはどういうものか理解すると分かります。

カイロの外袋には温度や持続時間が表示してあり、その規格を保証する期間が使用期限となります。

つまり、使用期限切れの使い捨てカイロは温かさが安定せず、その規格を満たせなくなるだけです。

例えば、興和(kowa)のホッカイロの保持温度と持続時間はこのようになっています。

  • 貼るタイプ:40℃以上 14時間
  • 貼るタイプ(ミニ):40℃以上 10時間

ホッカイロの保持温度と持続時間

画像引用:kowaホッカイロ

使用期限が切れてしまうと、カイロが温まっても40℃まで達しなかったり、持続時間が短くなったりしてしまうだけなので、危険ではないのです。

 

カイロの捨て方によって発火する危険はないか?

それでも、使用期限が切れてしまっている古いカイロといってもやはり発熱しますので、ごみの中で発火するのでは?と心配になる方もいると思います。

しかし、カイロが発火することはまずありえないと思っていて大丈夫です。

カイロは捨て方で危険?

引用:小林製薬

なぜなら、カイロは通常の使い方では60度以上にならない仕組みにになっているからです。

カイロの発熱の仕組みは、簡単に言うと鉄粉の酸化反応による発熱です。

先ほど、カイロの成分をご紹介しましたが、カイロは反応に必要な鉄粉と水分の他に、塩類や活性炭が入っていますが、主成分は鉄粉です。

カイロを開封すると鉄粉が空気中の酸素と結びついてすぐに発熱するものの、熱くなりすぎないようになっています。

例えば、こちらのサイトで紹介されている高温タイプのカイロでも最高温度は80℃にも達しません。

なお、通常のカイロは平均温度が50℃程度、最高温度が60℃程度となります。

 

鉄粉が発火するには300度以上の温度が必要とされていますので、カイロ自体が発火する心配はありません。

ただし、一緒に捨てるゴミの中にこの温度で危険になるようなものがないかどうか、念のため、気をつけておきましょう。

 

カイロが水に濡れてしまうと危険ではないか?

カイロを捨てる時の他のゴミに水分が付着していて、カイロが濡れてしまう場合もありますね。

そのような場合、水分によって急激に鉄粉の発熱反応が加速し、危険を生じることはないのでしょうか?

こちらも問題ありません。

たとえ、カイロが水分に触れたり、濡れたりするようなことがあっても、その水分が逆に発熱を抑えてくれます。

したがって、危険な状態になることはありません。

 

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まとめ

今回は使用期限の切れた使い捨てカイロの処分方法についてお伝えしました。

内容を簡単にまとめます。

  • 使用期限切れのカイロはゴミとして捨てることが可能。
  • ただし、市町村ごとにカイロの処分方法が違うため、各市町村ごとに可燃ゴミか不燃ゴミかなど扱いが違う。要確認。
  • 使用期限が切れても使い捨てカイロは危険ではない。保持温度や持続時間が満たせないだけ。
  • カイロの捨て方によって発火する危険はない。どんなに熱いカイロでも最高温度80℃以下。
  • カイロが水に濡れても危険ではない。むしろ水分が発熱を抑える。

発火などの心配はないものの、冷ましてから捨てることが推奨されていますので、お住まいの市町村のルールを守って処分するようにしましょう。

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