今年も、汗ばむ季節になってきました。
この時期のお子さんは、特に汗をたくさんかくので、あせもにならないか心配ですよね。
あせもは、かきむしってしまうと、「とびひ」になってしまいます。
ここでは、子供のあせもの対策として、簡単なケアの仕方や、顔にできてしまった時にすべきこと、どんなお薬で治していくかについてお伝えしていきたいと思います。
子供のあせもが顔にできてしまったら?まずはこのように対処しよう。
あせもは、とにかくかゆいものです。
大人でも痒さを我慢するのは難しいので、子供ならなおさらすぐにかいてしまうでしょう。
特に、かきむしってしまうと、水ぶくれが全身に広がってしまいます。
これは、「とびひ」といいます。
このような二次感染を防ぐためにも、あせもができてしまったら早めに対処することが必要です。
あせもができてしまったら、とにかく清潔にすることがいちばんです。
日中、お子さんが学校に行っている間は、汗をかいたら、こまめにタオルなどで拭き取ってもらえるように伝えましょう。
渡すタオルは清潔を保つために、必ず毎日交換してあげて下さいね。
この時、こするように拭いてしまうと、お肌にダメージを与えてしまいます。
汗は、タオルで押さえるようにして拭き取ってもらえるよう、お子さんに教えてあげて下さい。
また、顔周りや首周りに髪がまとわりついて、かゆみを引き起こしてしまうこともあります。
特に女の子の場合は髪をゆってあげると、顔まわりや首まわりがすっきりして、かゆみを防ぐことができますよ。
おうちに帰ってきたら、顔を水やぬるま湯で洗ってもらいましょう。
さっきもお話ししましたが、あせもはとにかく清潔にすることがいちばんです。
ここでも、ごしごしこすったり、熱いお湯で洗ったりするとお肌への刺激になります。
さっと洗う程度で大丈夫ですよ。
シャワーを浴びて全身きれいにしてしまうのもいいですね。
また、寝ている間に無意識にかきむしってしまうこともあります。
お子さんの爪がのびていないかも見てあげるといいでしょう。
子供のあせもの治し方。どんな薬が効くのか?
あせもが広がらないよう基本的な対策ができたら、次は、塗り薬で治していきます。
あせもの範囲がせまい、それほどかゆい様子がないようであれば、まず市販の薬を使ってみてもいいと思います。
小さいお子さんであれば、「ムヒベビー」のクリームタイプがおすすめです。
こちらは、生後1か月の赤ちゃんから使用することができます。
わたしも、子供が赤ちゃんの頃、よく使っていました。
あせも以外にも、おむつかぶれや虫刺されにも使えるので、とっても便利ですよ。
(「ムヒベビー」のクリームタイプ)
お子さんが強くかゆがっていたり、あせもをかいて傷ができてしまっていたり、とびひしていたりするときは、皮膚科を受診しましょう。
ちなみに、わたしの場合は、子供があせもになった時点で、皮膚科に連れていきます。
一度受診して軟膏をもらっておくと、またあせもになったとき、その軟膏を使えるのでいいですよ。
皮膚科では、あせもの治療として、主にステロイドという軟膏が処方されます。
ステロイドは副作用も確かにありますが、炎症によく効くお薬です。
正しく使えば短期間で治療することができますよ。
皮膚科で処方される薬で多いのは、効果の弱いものから順に、「ロコイド」、「リンデロンVG」、「アンテベート」なんかがあります。
「ロコイド」は効果がやや弱い分類ですが、顔にも比較的長く使用できます。
また、「リンデロンVG」は、簡単に言うと、「抗生物質+ステロイド」です。
ゲンタシンという抗生物質と合わさった軟膏で、日本では最もよく使われているステロイドだそうです。
ポイントは、決められた使い方をきちんと守ることです。
例えば、リンデロンVGであれば、抗生物質が入っています。
治った後も長く塗り続けると、耐性ができて薬が効かなくなってしまいます。
こんなことがないように、決まられたことを守って使うようにしましょう。
まとめ
・あせもができてしまったら、とにかく清潔にすること。
・特に顔にできてしまったら、水やぬるま湯で顔を洗う。
・さっと洗う程度で十分。(ごしごしこすったり、熱いお湯は肌への刺激が強いのでしない)
・子供のあせもの薬は、「ムヒベビー」のクリームタイプがおすすめ。
・薬の使い方のポイントは、決められた使い方をきちんと守ること。
今回は、あせもの対処方法をお伝えしましたが、あせもは何より予防することがいちばんです。
また、清潔にしなければと、洗いすぎることもよくありません。
肌の自然にもっているバリア機能を壊してしまうからです。
そのために、日焼けによる肌へのダメージも防ぎたいものです。
関連記事:子供の日焼けした肌をケアする方法。アロエが効くって本当か?
お風呂では優しく洗い、入浴後はしっかり保湿をして、あせもから肌を守りましょう。
大事なお子さんの肌を大切にしてあげましょうね。
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